古いクルマが続きます。
もう販売から15年以上経過しているので、タマ数も少なくなっているし、昨今のスクラップインセンティブで相当数がスクラップに回されてしまったはずです。
クラウンの和風な上品さとは違う、またY33のわかりやすい格好良さとも違う、上品さの漂うデザイン。
どちらかというと、デイムラー66とかその辺の英国車のイメージ。
最近の丸々した車高の高いセダンを見慣れていると、非常に新鮮に見えます。
衝突安全性などの縛りがあるので、今はこういうワイド&ローなデザインは難しそうですが。
特に、サイドからテールにかけてやや緩やかに下がる、タレ尻デザインは必見です。
このデザインは日本ではあまりウケないようで、U13ブルーバードSSS、レパード・Jフェリーなど、同様のデザインを採用した日産車は尽く失敗しています。
成功したのはこのY32セドグロ・シーマぐらいかな(それもこのデザインによる成功かどうかは不明)。
タレ尻にすると、リアスオイラーが致命的に似合わなくなるのですが、それが原因か?
最後にビデオカタログのリンクを貼っているので、ぜひ全体のデザインを見て欲しいです。
搭載エンジンはVG系(V6鋳鉄ブロック)で、VG30DE、VG30DETが、トランスミッションは4ATか5ATが用意されていました。
Y33以降はしばらく5ATが姿を消すので、Y32の5ATはちょっと希少かも?
VG系は燃費以外の性能では、現在のV6エンジンと遜色のない出来なので、現在でも十分実用に耐えうるものだと思います。
VQと比べると、やや故障の多いイメージはありますが。。
いまでは、Y33とともに”VIP仕様”と称した、シャコタン、ネガポジ、ワイドホイール、高扁平タイヤのイカれた中古車が大半を占めており、数少ない純正の”おじいちゃん仕様車”も、エコカー減税でスクラップ化され…と程度のいいタマを探すのは絶望的に近い状況ですが、純正に近い程度のいい個体があれば、ぜひ所有してみたいクルマです。
<Y32 ビデオカタログ>